水槽のバクテリアはどうやったら増やせる?バクテリアの増やし方について紹介!!
綺麗な水槽を保つためにはバクテリアが必要です。バクテリアが水槽内に増えてくることで、フンを浄化してり餌の食べ残しを浄化したりして水質を綺麗にしてくれます。今回の記事ではバクテリアの増やし方について紹介します。
アクアリウムでは水作りが大切とよく言われます。綺麗な飼育水を維持することで熱帯魚を長生きさせることができます。水質を綺麗に維持するにはバクテリアが欠かせません。
バクテリアが水槽内にいることで、アンモニアを毒性の少ない物質に分解してくれます。
水質を安定させて綺麗に保つためには濾過能力の高い濾過フィルターを設置してバクテリアを増やす必要があります。ただ、どうしたらバクテリアが増えるのかよくわからない方も多いと思います。
今回の記事では、水槽内のバクテリアの増やし方について紹介するので、水質を綺麗にしたいと思う方はぜひ読んでみてください。
水槽・フィルターの濾過の仕組みとは?濾過やバクテリアの基本知識を紹介!!
バクテリアの必要性
まずはバクテリアの水の浄化作用について紹介します。
バクテリアが水槽内に繁殖していることで、アンモニアを分解して亜硝酸になります。亜硝酸も熱帯魚には有害な物質です。
アンモニアが分解されて亜硝酸が水槽内に増えてくると、亜硝酸を分解するバクテリアも増えてきます。
亜硝酸が分解されると硝酸塩に変化します。硝酸塩はアンモニアに比べて毒性が低いので、硝酸塩まで生物濾過が進むことで、水質が安定しやすくなります。
なので、水槽の中にはアンモニアを分解するバクテリアと亜硝酸を分解するバクテリアば繁殖している必要があります。
アンモニアは目に見えるものではありませんが、熱帯魚にとって非常に毒性があります。
アンモニアが多い環境でも熱帯魚は生きていますが、確実に寿命は短くなってしまいます。寿命が10年ある熱帯魚でも数ヶ月や数年で死んでしまうのはアンモニアが原因なことが多いです。
市販のバクテリア剤の効果
熱帯魚ショップでは水を綺麗にするためのバクテリア剤が販売されています。
ただ、これはバクテリアを一時的に増やすだけで、バクテリアは定着する場所がなければそのまま死んでしまいます。
定着する場所がなければ、一時的に水質を綺麗にするだけで、長期的に水質を綺麗にすることはできません。添加剤を入れなくてもバクテリアは増えてくれるので、添加剤に頼らずにちゃんとバクテリアが住み着く環境を作るようにしましょう。
バクテリアの増やし方
バクテリアを増やすには、バクテリアが住み着く場所を増やすようにしましょう。それでは具体的にバクテリアを増やす方法を紹介します。
砂利を設置する
砂利を設置することで、砂利にバクテリアが住み着いてくれます。
濾過バクテリアは住み着く場所がないと死んでしまうので、水槽内に砂利を設置することで、砂利の中にバクテリアが住み着きます。砂利を設置していないとバクテリアはろ過フィルターの他には、水槽の底面やガラス面などの少ない場所にしか定着することができません。
砂利などの底砂を敷くことで、何も入れていない時よりもバクテリアが住み着く場所が増えるので、爆発的にバクテリアの数を増やすことができます。
表面積が多い素材の方がバクテリアが住み着く場所が増えるので、底砂には小さい穴がたくさん空いている多孔質のものを選ぶようにしましょう。
溶岩石系の砂利やセラミック系、ソイルなどの低床は多孔質でバクテリアも繁殖しやすくなります。
底砂を敷くときは底砂を厚くしすぎないようにしましょう。
底砂を厚くしすぎると通水性の悪い場所ができてしまい、違う種類のバクテリアが繁殖します。通水性の悪い場所に発生するバクテリアからは有害なガスが発生するので注意してください。
底砂を敷くときは5cmほどに抑えて、定期的に底砂クリーナーなどで掃除をするようにしましょう。底砂の掃除ってどうやるの?底砂の正しい掃除の仕方を紹介!
濾過能力の高いフィルターを設置する
フィルターの中にもバクテリアは定着しています。
フィルター内のろ材やスポンジは表面積が大きいので、濾過バクテリアがたくさん定着しています。
ろ材が多ければそれだけバクテリアの定着する場所が多く、濾過能力も高いので、バクテリアを増やそうと思う方はろ材の量が多くて濾過能力の高いものを選ぶようにしましょう。
ろ過フィルター内にバクテリアが繁殖することで、水槽の水をろ過フィルターに多く回すことによって水槽の水を効率よく綺麗にすることができます。
フィルター内は特にバクテリアが繁殖する場所なので、水質を綺麗に保ちたい場合はろ過能力の高いフィルターを使用しましょう。水槽用フィルターの種類と選び方について!!オススメのフィルターを紹介!!
ろ材を多孔質のものに変更する
ろ材が多孔質でない場合は多孔質のものに変更するようにしましょう。多孔質のものに変更するだけでバクテリアが住み着く場所を増やすことができるのでろ過能力を高くすることができます。
最初の方にも紹介しましたが、バクテリアは表面積が多い方が住み着く数が増えます。多孔質のろ材は小さい穴がたくさん空いていて、水につけるとしゅわしゅわと泡が出てきます。
ろ材に穴がたくさん空いていて、表面積が多いのでその穴の中にたくさんのバクテリアが繁殖します。多孔質のろ材はたくさん販売されているので、気に入ったものを使用するのがいいと思います。
水換えを大量にしない
バクテリアは環境の変化に弱く、すぐに死んでしまうので、水換えをするときは大量に水換えをしないようにしましょう。
水温が急激に変化したり、水質が急激に変化するとバクテリアが死んでしまいます。
新しく水槽に入れる水ができるだけ水温を合わせるようにしましょう。また、水換えは1度に大量に変えずに、多くても3分の1ぐらいまでに留めるようにしましょう。
バクテリアは熱帯魚よりも環境の変化に弱くて、すぐに死んでしまいます。水換えを行うとどうしてもバクテリアが死んでしまうので、水換えはなるべく環境が変わらないようにこまめに行うのがおすすめです。アクアリウムの基本!水換えの必要性と水換えのやり方を紹介!!
水面にできる油膜について
水槽の水面には油膜ができることがあります。
実はこれはバクテリアの死骸です。水換えをした翌日は水面にできる油膜も多くなります。バクテリアを死なせない方法はないので、どうしても油膜はできてしまいます。
水面にどうしても油膜はできてしまいますが、油膜がたくさん出てきた場合はバクテリアが大量に死んでしまった証拠なので、水換えのやり方などを見直してみてください。
水道水で掃除しない
水槽の砂利やろ材は定期的に掃除をする必要があります。ろ材は汚れによって目詰まりを起こしてしまい、通水性が落ちるとバクテリアの活性が落ちてしまいます。
なので、ろ材は2〜3ヶ月に1度掃除をする必要があります。ただし水道水で掃除をすると水槽の塩素によってバクテリアが死んでしまいます。
ろ材や砂利を洗うときはバケツに飼育水やカルキ抜きをした水を貯めて、その中で洗うようにしましょう。また、バクテリアが水で流れてしまうので、ろ材や砂利を洗うときは半分ずつ洗うようにして、底砂とろ材を同じ日に洗わないようにしましょう。
エアレーションを設置する
アンモニアなどの有害な物質を分解してくれるバクテリアは酸素を好みます。なので、水槽内にエアレーションを設置することで、バクテリアの活性が上がります。
バクテリアの活性が上がることで、水槽内のバクテリアの繁殖スピードも早くなるので、水槽の立ち上げ時はエアレーションを設置しておきましょう。
水質を安定させよう!水槽のバクテリアと濾過の関係について紹介!!
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