水換えのやり方について!水換えの頻度ややり方を詳しく紹介!!

2018年8月9日

水換えのやり方について!水換えの頻度ややり方を詳しく紹介!!

水槽を管理するには色々なメンテナンスが必要です。中でも重要なのが水換えです。水換えは大変ですが魚の健康を維持するためには必要な作業です。今回の記事では水換えの必要性やり方を紹介します。

熱帯魚を飼育していると水槽の中の水は徐々に汚れていきます。熱帯魚を健康的に飼育するためには、定期的に水換えをする必要があります。

アクアリウムを始めたばかりだと水換えのやり方がよく分からなかったり、水換えが面倒だと思う人も多いと思います。また、正しい手順やどのぐらいの量水換えをすればいいのかわからないことも多いと思います。

今回の記事では水換えの必要性ややり方について紹介するので、アクアリウムを始めてみようと思う方はぜひ読んでみてください。水質を安定させよう!水槽のバクテリアと濾過の関係について紹介!!

水換えが必要な理由

アクアリウム初心者の人の中には水換えがなぜ必要なのかわからない方も多いと思います。

熱帯魚を飼育していると熱帯魚のフンや餌の食べ残しが溜まっていきます。フンや餌の食べ残しはアンモニアを発生させる原因になります。

濾過フィルターを設置していて、生物濾過が機能しているとアンモニアや亜硝酸などの有害物質を毒性の低い物質に変えます。

どんなに濾過能力が高くても、アンモニアを分解した際に発生する硝酸塩が水中に残ってしまうので徐々に水槽の水は汚れて行きます。

また、水質が悪化すると水槽内の細菌の数が増えてくるので病気の原因になります。水槽の水が透明で綺麗でも水質は悪くなっていることが多いので定期的に水換えをするようにしましょう。

水換えの頻度や変える量について

水換えの頻度や変える水の量はどのぐらいなのかわからないことも多いと思います。まずは基本的な水換えの頻度や変える水の量を紹介します。

水換えの頻度について

水換えの頻度は1〜2週間に1度と言われることが多いです。一般的には1〜2週間に1回で問題ありませんが、飼育している熱帯魚の数や水槽のサイズ、濾過槽の大きさによっても変わってきます。

飼育密度に余裕を持っておくと水質が悪化しづらくなるので、2週間に1回水換えを行えばいいですが、飼育密度が高いと水換えの頻度を多くしなければいけません。

ただ、水換えの頻度が多ければいいというわけではありません。毎日水換えをしていると生体のストレスになってしまいます。水換えを行うことで水質が変化してしまうので、水換えの頻度が多かったり、換水量が多いと生体のストレスになるので気をつけてください。

水換えのタイミング

水換えのタイミングは水槽の状態を見て決めるのがいいと思います。

水槽の水が濁っていたり、白や黄色っぽく色づいていたり、水にとろみがある場合は水が悪くなっている可能性があるので水換えをするようにしましょう。

また、pHを測定して水換えのタイミングを判断するのもオススメです。pHメーターや試験薬を使用すれば簡単にpHを測定することができます。水は綺麗でもpHが下がっていることが多いので、週に1度pHを測定して水換えのタイミングを判断するようにしましょう。

水換えをする量

水換えをする際は多くても水槽の3分の1程度に止めてください。

大量に水換えを行うと水質が急激に変化してしまい生体にストレスを与えてしまいます。特別な理由がなければ水換えの量じゃ3分の1以下にしてください。

水換えの量が多いとpHショックや水温の急激な変化によって生体が突然死してしまうことがあるので気をつけてください。

水質検査薬の使い方について

水質は目で見て汚れているかどうかを確認することができません。

なので、水質検査薬を使って、アンモニア濃度や亜硝酸や硝酸塩などの濃度を調べることで、水質をを確認することができます。水槽を立ち上げたばかりなどは水質試験薬を使って、水質を調べるのがいいと思います。

試験薬には紙を使った試験紙タイプのものと液体のタイプがあります。簡単に水質を調べることができるのでオススメです。

アンモニアはバクテリアによって分解されると亜硝酸になり、さらに分解されると硝酸塩になります。

硝酸塩は毒性が低いので、硝酸塩まで変化させることで水質を安定させることができます。ただ、硝酸塩も多少毒性があり水槽内に溜まると水質が悪化してくるので、硝酸塩を排出させるために水替えが必要になります。

試験薬を使って硝酸塩が検出されたらアンモニアが分解されていることを確認することができます。

硝酸塩が検出されるということはバクテリアが住み着いている証拠なので、水槽の立ち上げ時には硝酸塩が検出されるか調べましょう。アンモニアと亜硝酸の濃度が低くて硝酸塩が検出されれば正常な水質になります。

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pH(ペーハー)とは

pHは水質を管理するときに重要な指標です。

pHは水質のアルカリ性と酸性を示していて、7が中性で水質がアルカリ性になると数値が高くなり、酸性だと数値が下がります。

亜硝酸や硝酸塩が水槽内に溜まっていくとpHが下がっていくので、pHを見て水換えの時期を確認することができます。

pHが7〜6であれば水換えをする必要はありませんが、6よりも下がったら、亜硝酸や硝酸塩が溜まっているので、水換えをするようにしましょう。水槽のpHについて!水質の調べ方や水質の管理について紹介!!

水換えに必要なもの

水換えをする際はいくつかの道具が必要になります。

水換えは水槽から水を排出して新しく水を入れるだけですが、ちゃんと道具を用意していないと水換えが大変になってしまいます。水換えをする際に使用している道具を紹介するので用意しておきましょう。

ホース

水槽から水を抜く際に使用します。

プロホースやクリーナーポンプなどを使用して水を抜くこともできますが、慣れてくればホースだけでも水を抜くことができます。

長いホースを用意しておけま水槽から直接水を捨てることができるので、水の入った思いバケツを持つ必要もないので水換えが楽にできます。

カルキ抜き

新しい水を水槽に入れる際はカルキ抜きをしてください。

カルキ抜きがなくても煮沸したり水道水を汲みおきすることでカルキを抜くことはできますが、時間がかかってしまうのでカルキ抜きを用意しましょう。

カルキ抜きには熱帯魚用や金魚用などもありますが、何にでも使用できる万能タイプがあるので、そちらを使用するのがオススメです。

バケツ

抜いた水を貯めておくために必要です。

バケツじゃなくても水が入れば大丈夫です。水槽内のアクセサリーなどを洗う際や魚を一時的に隔離する際にも使用するので用意しておきましょう。

タオル

水換えをしているとどうしても周りに水が飛んでしまうことがあるので、タオルを用意しておきましょう。水がホースを伝って垂れたり、水槽の周りに飛び散ったりしてもいいように水槽の周りに敷いておくと便利です。

台車

大型水槽の水換えをする際はあると便利です。

バケツなどに水を貯めると重量もあるので持ち運びが大変です。台車があれば運搬が楽になるので、抜く水の量が多い場合は用意しておきましょう。

水換えのやり方

それでは水換えのやり方について紹介します。

濾過フィルターを止める

まずは濾過フィルターの電源を落としてください。

濾過フィルターを動かしたまま掃除や水換えを行うと、ポンプが空回りして故障したりゴミを濾過フィルターが吸い込んでしまいフィルターが汚れてしまうので注意してください。

水槽の掃除をする

水換えをする前にまずは水槽のコケや汚れなどを掃除してください。

水槽の中の生体を驚かせないように優しくガラス面を掃除しましょう。水槽の掃除をする際は全てを一度に掃除するのではなく、水槽やフィルター、ろ材や底砂など期間を置いて掃除をしてください。

全て一度に洗ってしまうと水槽内のバクテリアが激減してしまい水質が悪化しやすくなります。水換えをする際はガラス面の掃除だけにして、ろ材やフィルターの掃除は水換えから1週間ほど期間をあけてから行うようにしましょう。

ホースやプロホースで水を抜く

掃除が終わったらホースやプロホースなどを使って、バケツなどに水を抜きます。

お風呂用の自動ポンプやアクアリウム用の水抜きポンプが販売しているので、大型水槽を使っていて、抜く水の量が多い方はそう言ったものを使うのもいいと思います。

プロホースはポンプ部分を何度か押すと水を吸い上げて、一度水を吸い上げるとあとはサイフォンの原理で水を抜く事ができます。水を抜いているときはプロホースの先を底砂にさして細かいゴミや熱帯魚のフンなどを吸い出しましょう。

水流が弱い場所にフンなどのゴミはたまりやすいので、岩や流木の下、水槽の角を重点的に掃除してください。

長いホースを使って水換えをするとバケツに1度水を抜かなくても水槽の水を抜く事ができるので、水換えが楽になります。自動ポンプを使う場合は長いホースも一緒に用意するのがいいと思います。

カルキ抜きした水を作る

水を3分の1ぐらい抜いたらカルキ抜きをした水作ります。

水を足す際はできるだけ水槽の水温合わせる必要があるので、お湯を足して水槽の水温と足す水の水温を合わせてください。

汲み置きしている水だと水温を合わせるのが面倒なので、カルキ抜きをを使用するのがオススメです。カルキ抜きには規定量が記載されているので、水道水をバケツなどに貯めて規定量カルキ抜きを入れてください。

水槽に水を入れる

水を水槽の入れるときはドバドバ入れないでゆっくり入れるようにしましょう。一気に水を入れると水草や底砂の汚れが水中に舞ってしまって水が濁ってしまいます。また、ソイルを使っている場合はソイルの栄養分が水中に溶け出してしまうので、コケの発生の原因になるので気をつけてください。

水を入れる際は水槽内に手を入れて、手で水を受けるように優しく注いでください。また、水を入れる際は水が溢れやすいのでタオルを用意してバケツと水槽の間にかませておきましょう。

水槽の管理に必要なメンテナンスとは?水換えなど必要なメンテナンスを紹介!