アカヒレを繁殖させよう!アカヒレの繁殖方法と稚魚の育て方を紹介!!

2018年6月26日

アカヒレを繁殖させよう!アカヒレの繁殖方法と稚魚の育て方を紹介!!

アカヒレは飼育が簡単で人気の高い熱帯魚です。繁殖もさせやすい魚なので、アクアリウムに慣れていれば比較的簡単に繁殖させることができます。ちゃんと準備をすれば稚魚を育てるのも簡単です。今回の記事では、アカヒレの繁殖方法について紹介します。

アカヒレは飼育が簡単で繁殖も簡単に行うことができるので、初心者の方にオススメの熱帯魚です。

ちゃんと飼育環境を整えておけば、自然に繁殖させることができるので、初心者の方でも飼育から繁殖まで楽しむことができます。ヒレの美しい魚なので、成長している姿を見るのも楽しいです。

飼育の簡単な魚なので、肉食魚の餌としてやパロットフィッシュとして飼育されることの多い魚ですが、低温にも強く見た目も綺麗なので初めて熱帯魚を飼育する方にオススメです。

今回の記事では、アカヒレの繁殖方法について紹介するので、アカヒレを増やしてみたいと思う方はぜひ読んでみてください。

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アカヒレについて

アカヒレはコイ目コイ科の淡水魚です。

アカヒレは中国が原産の魚です。中国では野生のアカヒレは開発の影響によって姿を消してしまい、減災は野生のアカヒレの数はとても少なくなっています。

ただ、水質の適応範囲が広く繁殖も簡単なので国内では大量に流通していて、安価で購入することができます。

アカヒレは中国が原産の魚なので実は熱帯魚ではありません。アカヒレは熱帯魚ではなく、温帯魚に分類されていて、低温にも強い特徴があります。

アカヒレの特徴

アカヒレは4cmほどまで成長します。体色は銀色で体には青色のラインが入ります。また、名前の通り、背びれと尾びれの付け根付近が赤くなります。

最近では体が金色っぽくなるゴールデンアカヒレやヒレが長いロングフィンタイプなどの改良品種が販売されています。

アカヒレの混泳について

アカヒレは基本的には性格が温厚なので、様々な熱帯魚と混泳させることができます。

ただ、成熟したオス同士はフィンスプレッティングと言って、ヒレを広げて威嚇をします。成熟したオス同士で小競り合いをすることはありますが、怪我をするほどの喧嘩をすることはありません。

基本的に他種とは喧嘩をすることはないので、メダカやグッピーなどの遊泳層が重なる熱帯魚とも混泳することができます。中型や大型の魚と混泳させると食べられてしまうので混泳させない様にしましょう。

アカヒレの繁殖について

アカヒレ

アカヒレの繁殖はとても簡単です。

自然に増えてくれるので、産卵箱などを用意しなくても簡単に増やすことができます。同じ水槽にオスとメスのアカヒレを数匹入れて、水草を多めに入れておけば、勝手に増えてくれます。

飼育環境さえ整って入れば勝手に増えてくれるぐらい繁殖は簡単ですが、親魚は産んだ卵を食べてしまうので、しっかりと準備した方がより確実にアカヒレを増やすことができます。

アカヒレの繁殖時期

自然下では春になって水温が上がってくると繁殖しますが、飼育下で保温器具を使って水温を20〜25度ぐらいで維持していれば、季節に関係なく通年繁殖させることができます。

繁殖時期になるとアカヒレのメスはお腹が膨らんで丸っこくなります。お腹が膨らんえきたら産卵も近いので、オスと遺書に飼育していれば繁殖を行います。

オスとメスの見分け方

アカヒレを繁殖させる場合はオスとメスを同じ水槽で飼育する必要があります。ただ、アカヒレは成熟するまではオスとメスを見分けることは難しいです。

成熟したオスは体型はスリムで繁殖期になると背びれが赤くなり、メスは成熟するとお腹が丸く大きくなるので見分けるのが楽です。

繁殖させる場合はなるべく色が強く出ているオスっぽい個体とお腹が大きなメスっぽい個体を数匹ずつ用意して一緒に飼育する様にしましょう。

産卵床はいる?

アカヒレは水草や流木などに産卵をするわけではありません。

アカヒレは色々な場所でバラバラと産卵をするのでアカヒレを飼育する場合は産卵床を設置する必要はありません。

ただ、アカヒレのメスが産んだ卵をオスが見境いなく食べてしまうので、水草の量が少ないと増える量が少なくなります。なので、アカヒレの卵が食べられてしまっている場合は鉢底ネットを水槽の底に沈めておくと卵や稚魚が隠れることができるので安全に増やすことができます。

鉢底ネットを丸めて入れたり、水槽の底に隙間ができるように鉢底ネットを設置すると生まれた卵がネットの下に落ちるので、大人のアカヒレに食べられることが少なくなります。

アカヒレの繁殖行動について

アカヒレは産卵期になるとオスがメスを追いかけ回したり、メスにぶつかる様な仕草をします。アカヒレを数匹飼育していると追いかけ回している姿を見かけることがあります。

この様な行動を見かけたら産卵期に入ったと判断することができます。

アカヒレの産卵数について

個体によっても違いますが、アカヒレは1回の産卵で数十〜百個近い卵を生みます。

一度に数十個の卵を産むわけではなく、1回に数個かほどの卵を生み、1日に何度も産卵を繰り返し、1日で20〜50個ほどの卵を生みます。それを数日繰り返すことで数十〜百個近い卵を生みます。

人工繁殖をすると増えすぎてしまうことがあるので、増えすぎてしまう場合は自然繁殖に切り替えるのがおすすめです。

アカヒレの産卵について

アカヒレは水草や流木などに卵を産み付けるわけではなく、色々な場所にバラバラと卵を産み落とします。

親魚は産み落とされた卵や稚魚の世話をすることはありません。自分で産んだ卵でさえ食べてしまうので、繁殖を成功させるには卵が食べられない様に卵と親魚が接触しない様にする必要があります。

アカヒレの繁殖に必要なもの

小型水槽

次はアカヒレの繁殖に必要なものを紹介します。自然に繁殖させることもできますが、しっかりと準備をして飼育環境を整えることでより確実にアカヒレを増やすことができます。

水槽

水槽はどんなものでも構いません。

卵を隔離して育てる場合は繁殖用の水槽を別に用意しましょう。卵を隔離して繁殖させる場合は繁殖用の水槽を用意して、産卵が近い親魚を繁殖用の水槽に移動させて、産卵が終わったら元の水槽に戻してください。

水槽は大きいほど水量を多くとることができるので、水質が安定させやすいです。繁殖用の水槽でも45cmほどあると水質が安定しやすくて飼育しやすいです。

フィルター

アカヒレの稚魚はとても小さいのでフィルターによっては吸い込まれてしまうことがあります。

繁殖用の水槽は稚魚が吸い込まれない様にスポンジフィルターがオススメです。他のフィルターを使用する場合は水を吸い込む部分にはスポンジを設置しておきましょう。

ヒーター

アカヒレを繁殖させる場合は水温を20〜25度の間で安定させるのがオススメです。

ヒーターを設置しなくても春から秋にかけて繁殖しますが、ヒーターを設置することで通年繁殖させることができます。

アカヒレは温帯魚なのでヒーターがなくても飼育することができますが、繁殖させる場合はヒーターを設置するのがオススメです。

鉢底ネット

鉢底ネットがあると繁殖が楽になります。

水槽の底に隙間ができる様に鉢底ネットを設置しておくと卵が鉢底ネットの目を通って下に落ちます。親魚と卵を簡単に隔離することができるので、水槽ひとつでも簡単に繁殖させることができます。

鉢底ネットの目は親魚が通れないぐらいのサイズを選んでください。サイズが大きいと通ろうとして体が挟まってしまうことがあるので注意してください。

鉢底ネットは100均でも販売されています。何枚か用意して丸めて入れておくだけでも親魚と卵を隔離することができます。

ウィローモス

ウィローモスを丸めて敷き詰めておくことで、ウィローモスの隙間に卵が入り込んで、親魚に食べられにくくなります。

ウィローモスは熱帯魚ショップでよく販売されている水草です。増えやすい水草で育てやすいのでおすすめです。ウィローモスの新芽は稚魚の餌にもなるので、繁殖と相性のいい水草です。

ブラインシュリンプ

ブラインシュリンプは栄養価の高い稚魚用の餌です。

小型の動物性プランクトンで、卵の状態で販売されていて、孵化させて餌として使用します。ブラインシュリンプは塩水に入れて、エアレーションをかけて24時間ほどすると孵化します。

孵化したブラインシュリンプを取り出してコーヒーフィルターやこし紙で濾した後与えます。ブラインシュリンプは淡水だと1〜2日ほどで死んでしまうので、与えすぎると水質が悪化してしまうの注意してください。

冷凍のブラインシュリンプも販売されています。孵化させるのが大変な場合は冷凍のブラインシュリンプを使用するのがおすすめです。

ブラインシュリンプについてはこちらの記事でも紹介しているので、こちらも読んでみてくださいブラインシュリンプを孵化方法について!塩分濃度や通常・皿式の方法を紹介!!

アカヒレの稚魚の飼育方法

アカヒレは繁殖も簡単なので、環境さえ整っていれば勝手に増えてくれます。繁殖が簡単な魚ですが、大人になる前に落ちてしまう個体も多いので、アカヒレを繁殖させる場合はしっかりと飼育する様にしましょう。

アカヒレの稚魚の餌について

生まれたばかりのアカヒレはとても小さいのでブラインシュリンプや人工餌を食べることができません。生まれたばかりのアカヒレは水槽内にいる微生物を食べます。

ウィローモスには様々な微生物が住み着いています。アカヒレの稚魚はウィローモスの新芽やウィローモスに着く微生物も食べるので、ウィローモスはなるべく多くいれておきましょう。

生後1週間ほどすると人工餌やブラインシュリンプ を食べることができます。アカヒレの稚魚は口も小さくて餌を食べるのも上手くないので、餌を与える時は人工餌をすりつぶして細かくして多めに与えるかブラインシュリンプを与える様にしましょう。

多めに与えるので、水が汚れやすので、できれば毎日少量の水を交換して水質が悪化しないようにしましょう。

水温と水質について

水温が下がると餌の食いも悪くなるので、水温は18度以上になるようにヒーターを使って保温するようにしましょう。

また、稚魚は水質の変化にも弱いので、水質が悪化しない様に気をつけてください。大量に水換えをすると水質や水温が変化してしまい稚魚が弱ってしまいます。稚魚を育てる場合は水槽の底に溜まった汚れをスポイトなどで吸い取って、少なくなった分だけ水を足してください。

アカヒレの稚魚は親魚と同様に加温しなくても飼育することができます。加温しなくても飼育することはできますが、水温が高い方が成長が早いので、20〜25度前後で安定させるのがおすすめです。

成長したら親魚と同じ水槽に移す

小さいうちは親魚に食べられてしまいますが、ある程度成長すると親魚と一緒に飼育することができます。2cm以下だと食べられてしまうことがあるので、2cmほどまで成長するまでは稚魚だけで飼育する様にしましょう。

アカヒレを確実に繁殖させる方法

自然に増えることもありますが、より確実に増やしたい場合は自然繁殖ではなく人工繁殖がオススメです。

水槽にオスとメスのアカヒレを数匹入れて、ウィローモスを敷き詰めて置くだけでも繁殖させることができますが、親魚と卵を分けて飼育した方が確実に増やすことができます。

確実に増やす場合は繁殖用の水槽を用意して、そこに産卵期のオスとメスのアカヒレを入れて飼育します。産卵が確認できたら、アカヒレの親を元の水槽に戻して、稚魚だけで飼育するだけです。

繁殖用の水槽は稚魚を吸い込んでしまうことがあるので、濾過フィルターは設置しないで、毎日こまめに水換えをするようにしましょう。水換えをする際はスポイトで底に溜まった餌の食べ残しやゴミなどを吸い取って抜き取った分だけ水を足してください。

大量に水換えをすると水質が急激に変化して稚魚が体調を崩してしまうので気をつけてください。

人工フードでも繁殖させることができますが、人工フードだけだと痩せてしまう個体も出てくるので、確実に増やしたい場合はブラインシュリンプを与えるのがオススメです。

生まれたばかりだと稚魚のサイズも小さいので、ブラインシュリンプを食べることはできませんが、孵化から5日〜1週間ぐらいするとブラインシュリンプを食べることができます。

ブラインシュリンプ栄養価も高いので、稚魚の飼育に最適の餌です。海水とペットボトルがあれば1日で孵化させることができるので、比較的簡単に孵化させることができます。

またウィローモスに発生する微生物が、アカヒレの稚魚の餌になるのでウィローモスを多めに水槽に入れておくと痩せる個体が少なくなります。

生まれたばかりでサイズが小さいうちはウィローモスについた微生物を食べるので、しっかりとウィローモスを入れておきましょう。

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