流木のアク抜きに必要な時間について!アク抜きに必要な時間とアク抜き方法を紹介!
流木はアクアリウムでよく使用されるインテリアです。
流木を入れるだけで、水槽をかっこよく引き締めてくれるので、水槽に流木を入れている人も多いと思います。
アクアリウムショップで販売されている流木の多くはアク抜きがされていますが、それでも流木を水槽に入れると水槽の水が茶色く濁ってしまう事があります。
水槽の水を透明に保つためには流木のアク抜きをする必要があります。アク抜きには様々な方法があり、方法によってアクが抜けるまでの時間が変わってきます。
今回の記事では流木のアク抜きする際の時間について紹介するので、流木を水槽に入れて水が茶色くなってしまった方はぜひ読んでみてください。
アクについて
流木からでるアクとはタンニン、フミン酸、フルボ酸などの腐植酸と呼ばれるものです。
タンニンは紅茶などに含まれている成分なので聞いた事がある人も多いと思います。これらの腐植酸は体に害がある訳ではないので、熱帯魚にとって悪影響はありません。
また、水質を弱酸性に傾ける効果があるので、弱酸性の水質を好む熱帯魚にとっては暮らしやすい環境です。
アマゾン川など熱帯雨林にある川は落ち葉などが川に蓄積する事で落ち葉から腐植酸が出て川の水を茶色く濁らせます。
アクが出て茶色く濁った水をブラックウォーターと呼びます。
マジックリーフなどブラックウォーターを作るための商品も販売されていて、あえてアクを抜かないで流木を入れてブラックウォーターで熱帯魚を飼育している方もいます。
水槽の水が茶色く濁ると鑑賞性が悪くなってしまいますが、見た目を気にしない場合は無理にアク抜きをする必要はありません。
アク抜きにかかる時間はどのぐらい?
アク抜きにかかる時間は流木のサイズやアク抜き方法によって変わります。
小さい流木なら数週間、大きな物だと数ヶ月〜1年ほどかかります。
流木が大きければそれだけ出でくるアクの量も多いので、アク抜きが終わるまでに時間がかかります。
大きな流木の場合はアクが抜けきるまでに1年ほどかかってしまうので、初めのうちはあまり大きな流木は使用しないほうがオススメです。
時間を掛けずにアクを抜く方法
次はアク抜き方法の中でも時間が掛からない方法を紹介します。
流木を煮沸する
煮沸する方法であれば数日で流木のアクを抜くことができます。
鍋に流木を入れて20分ほど煮沸したら水を変えることを3回ほど繰り返せば流木のアクはだいたい抜くことができます。
流木を煮沸したら水につけて2〜3日ほど様子を見てください。煮沸してアク抜きをするのが短時間で終わらせることができるのでオススメです。
煮沸するので、鍋に入るサイズの流木でないとできない方法ですが、鍋に入るサイズであれば煮沸してしまうのがオススメです。
煮沸する事でアクだけでなく、流木内の空気も抜く事ができるので、流木が沈まないなどのトラブルも解決する事ができます。
流木を煮ているとアクが出て、鍋が黒く汚れてしまうことがあります。流木のアク抜きをする際はアク抜き用の鍋を用意するのがオススメです。
お湯につける
鍋で煮沸することができない流木のアクを抜くにはお湯につけるのがオススメです。
発砲スチロールやバケツなどに熱湯を入れて、流木を漬けておくことでアクを抜きます。
この方法ではアクが抜けるまでに数ヶ月掛かってしまうので、毎日お湯を交換しながら気長に行うようにしましょう。
お湯に漬けてアク抜きをする際は重曹を入れるとアクが抜けるまでの時間を短くすることができます。
重曹を使用する場合はアク抜きが終わった後、重曹を抜く作業が必要になります。
重曹をしようした場合はアルカリ成分を抜くために毎日水を変えながら3日以上水に漬けてください。
流木にアルカリ成分が残っていると水質をアルカリ性に傾けてしまうので、重曹を使ってアク抜きをした流木を水槽に入れる場合はpHチェックをして様子をみてください。
活性炭を使用する
水槽に活性炭を入れることがアク抜きをするのに1番簡単で手っ取り早い方法です。
活性炭を水槽に入れておくことで、流木からでるアクを活性炭が吸着してくれます。活性炭がアクを吸着してくれるので、水槽の水が茶色く濁ることが無くなります。
濾過フィルターに入れておくだけでいいので、手軽に利用することができます。上部フィルターや外掛けフィルターを使用している場合は活性炭を使用するのがオススメです。
活性炭を使用していると2〜3ヶ月ほどで効果がなくなってしまいます。吸着できる限界があるので、2〜3ヶ月ほど使用して、アクを吸着することができなくなったら交換してください。
流木内のアクを完全に抜くことは難しいです。アク抜きをしてから水槽に入れたのに、数日したらまたアクが出てきたということも多いです。
数回煮沸してもまだ少しだけアクが出てしまう場合や流木を水槽に入れていると少しアクが出てしまう場合は活性炭を入れて水槽内でアク抜きをするのがオススメです。
活性炭の中でも特にオススメなのがキューリンのブラックホールです。
水の濁りをとる性能が高く、入れるだけで水槽の水を透明にしてくれます。特に人気の商品でアクアリウムショップやホームセンターで購入することができるのでオススメです。
流木を購入する際の注意点
流木はアクアリウム用のものを購入する
アクアリウム用の流木はお店で加工がされていてアク抜きが行われています。
完全にアクが抜けていないことがあったり値段も少し高いですが、アク抜きの作業を考えるとアクアリウム用の加工された流木を購入するのがオススメです。
アク抜きの作業は何週間や何ヶ月、大きな流木だと1年ほど掛かってしまうことがあります。
そういった作業を考えると多少値段が高くてもアク抜きがされている物を選ぶようにしましょう。
小さい流木を選ぶ
小さい流木だと流木の芯まで水が浸透するのが早く、アクが抜ける時間も短いです。
小さい流木の方がアク抜きに掛かる時間が短いので、最初は小さい流木を選ぶのがオススメです。
なるべく早く流木を水槽に入れたい場合は小さい流木を選んで、アク抜きをするようにしましょう。小さい流木は出てくるアクの量が少ないので、活性炭を入れておけば水槽の水が茶色くなってしまうことはありません。
時間に余裕をみてアク抜きをする
流木を使ってかっこいいレイアウトを作りたい場合は時間に余裕をみてアク抜きをするようにしましょう。
すぐに流木を使いたいと思っても、アク抜きができていないと水槽の水が茶色く濁ってしまいます。
買ってもすぐに使用することができる訳ではないので、あらかじめ用意して水に漬けておくようにしましょう。
流木のアクは水に漬けておくだけで抜くことができるので、時間をかければ簡単にアク抜きを行うことができます。
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