水槽に水カビが!水槽内に水カビが発生してしまった時の対処法を紹介!!
水カビの原因のほとんどは新しく入れた流木か餌の食べ残しです。水カビをほっておくと水槽の中で水カビ病が蔓延してしまいます。放置していると水質の悪化や病気の原因になってしまいます。今回の記事では、水カビが発生してしまった時の正しい対処法を紹介します。
アクアリウムをやっている人の中には、気づくと飼っている魚やエビが水カビ病になっていた、水槽の中にカビが浮いている、流木にカビが生えているって経験がある人も多いと思います。水カビが発生すると、ケンカなどをしてケガしている魚などは、水カビ病にかかってしまうことがあります。水カビ病にかかってしまうと、傷口に白い綿のような物が付着します。
そんなに大変な病気でもないのですが、しっかり取り除いて消毒してあげないと、いずれ体中に水カビが付着して弱って死んでしまいます。
水カビ病にならないためには、水槽内に水カビを発生させないことが大切です。水槽内で水カビが発生しなければ、飼っている魚が水カビ病になることはありません。
今回の記事では、水槽内で水カビが発生したときに、水カビ病を蔓延させないための、正しい対処法を紹介します。水槽内で水カビを発見してしまった人はぜひ試してみてください。
水カビとは
カビは人との生活にも身近な細菌です。カマンベールチーズには白カビがついていたり、パンやお餅にはアオカビがよく生えます。カビは空気中を漂っているイメージがありますが、水中にもカビは発生します。
水カビは白い綿状のコロニーを形成して、流木や底砂、餌の食べ残しなどにこびりつきます。菌が蔓延すると魚やエビなどの生態にも寄生して、寄生された生態は水カビ病になります。
水カビ病になったら生態がいたら、ピンセットや綿棒で体に付着した水カビを取り除いて、隔離して薬浴させる必要があります。初期であれば水槽内の水カビを取り除いて水温を上げておけばそれだけで治ることもあります。
病気にならないように水槽に水カビが発生していたらすぐに取り除くようにしましょう。
水カビが生える原因
水カビは増殖する原因は水の中に栄養素が多いことです。
カビ菌は有機物を餌にして繁殖するので、水の栄養価が高いと水カビは繁殖しやすくなります。餌の食べ残しがあったり、濾過が不十分だと水カビが生えてしまいます。
水カビが発生してしまう原因について詳しく紹介します。
餌の食べ残し
餌の食べ残しが水に溶けだすと栄養素が豊富になってしまいます。食べ残しをそのままにしていると、食べ残した餌に水カビが付着するので、食べ残しが出ないように食べ切れる量を与えて、食べ残しが出たときはスポイトなどで取り除きましょう。
熱帯魚に餌を当てる時は熱帯魚の種類にもよりますが、2分程度で食べ終わる量を与えるようにしましょう。2分以上たっても食べきれていない場合は餌の量を減らすようにしてください。
他にも枯れた水草や、熱帯魚のフン、流木から出るアクも有機物なので水カビの餌になります。
濾過のパワーが足りていない
熱帯魚のフンや枯れた水草などから出る有機物は濾過フィルターで除去することができます。ただ、濾過のパワーが足りないとちゃんと濾過することができなくて水カビが発生してしまうことがあります。
家でもご飯の食べ残しなどをそのままにしていたらカビが生えます。水槽内も同じで、カビの餌となる有機物が豊富だと水カビが発生してしまうので、水カビが発生してしまう場合は濾過不足の可能性があります。
水カビの原因になる有機物は生物ろ過によって分解されます。水槽に対してろ材容量が足りていないと生物濾過が上手く働かず、有機物が分解されないので注意してください。
ろ材をたくさん入れていてもメンテナンスをちゃんと行っていないとろ材が目詰まりしてしまい、本来の能力を発揮することができなくなってしまいます。ろ材も定期的に交換や掃除をしてメンテナンスを怠らないようにしましょう。
淀みができている
水槽内はなるべく満遍なく水が循環するようにしましょう。
水槽の端などに淀みができているとフンや餌の食べ残しが淀みにたまってしまいます。流木やレイアウトの接地面、水槽の端には淀みができやすいので、フンなどが溜まっている場合はスポイトなどで吸い取るようにしましょう。
流木のアク抜きができていない
水槽の中で特に水カビが生えやすいのが流木です。
流木の中には水カビの餌となる有機物が含まれています。アクアリウム用の流木は水カビの餌となるアクを抜く処理をされてから販売されていますが、ちゃんとアクが抜けていないと流木に水カビが生えてしまいます。
水槽に流木を入れる場合はちゃんとアク抜きをしてから入れるようにしましょう。
水カビが発生したときの対処法
次に水カビが発生してしまったときの対処法について紹介します。
水カビを取る
水カビを発見したらまずは水カビを全部取り除きましょう。
水カビは、有機物を餌にして繁殖します。なので、熱帯魚の餌の食べ残しや糞などを餌に繁殖します。水カビは主に、水槽の底に溜まっていたり、水面に浮いていたり、流木にくっついていたり、枯れた水草についていたりします。
流木の中にも有機物が含まれているので、水カビは流木にもよく付きます。流木に水カビが付いていたら、流木を水槽から出して、他にも水カビが付いていないかよく確認しましょう。
白い綿のようなものが流木に付いていないか、白くて半透明な丸い綿のようなものが、水面や水槽の底にないかしっかりチェックしてみてください。もし水カビを発見したら、飼っている魚にも白い綿のような物が付いていないか確認するようにしましょう。
水カビを発見したときはスポイトなどで吸い取ったり、ピンセットや歯ブラシなどを使って水槽内の水カビを取り除いてください。
水カビは流木や餌の食べ残しの他にも熱帯魚の体に付着することがあります。魚にも水カビが付いていた場合には、ピンセットを使って取り除いて、消毒して上げてください。
煮沸する
流木に水カビがついてしまったら、一度綺麗に掃除をしたあと煮沸するのが1番簡単に水カビを除去することができます。
1時間ほど煮沸すれば水カビを除去することもでき、アクも抜けるので流木に水カビが生えてしまった場合は煮沸するのがオススメです。
煮沸した後は水道水に2〜3日ほどつけてから水槽に戻すようにしましょう。
水道水で洗う
水槽水には塩素が含まれているので、水カビにとっても有効です。
水草や流木など薬を使いたくない場所は水道水で洗うようにしましょう。塩素はエビなどには悪影響なので、エビなどの塩素に弱い生体を飼育している場合は中和剤を入れた水につけてから水槽に戻すようにしましょう。
生体にとってもらう
ミナミヌマエビや石巻貝などのスネールは水カビを食べてくれます。
水槽内の苔も食べてくれるので、水槽内に数匹入れておくのがオススメです。細かい水カビを掃除するのは大変なので、ある程度水カビを取り除いたら生体にまかせるのもいいと思います。
水カビを発生させないようにするには
- 餌の量を減らす
- 糞をマメに掃除する
- 流木のあく抜きをする
- ちゃんと水換えをする
- 水温を安定させる
餌の量を減らす
食べ残しが多い場合は餌の量を減らしてください。餌の与えすぎは水質の悪化につながるので、熱帯魚にとっていいことはありません。
最初にも紹介していますが、食べ残しがある場合はスポイトで取り除くようにしましょう。
フンをまめに掃除する
与えている餌の量が多かったり、いつまでも水槽の中に糞が残っていると、有機物が豊富な状態になってしまうのでカビが発生しやすくなります。
水槽の底や水面に丸い水カビが発生する人は餌の与えすぎか、糞の掃除をしていないことが原因です。なので餌を与えすぎないようにして、定期的に底砂の掃除をするようにしましょう。飼育している熱帯魚が過密だとフンの量も増えるので、水カビが生えやすくなります。
水質を管理するのも大変なので、水カビが生えている場合は飼育する熱帯魚の数を抑えるのがいいと思います。糞の掃除が面倒くさいって思う人は、プロホースを使えば簡単に掃除することができます。
流木のアク抜きをする
また、流木から出たアクも水カビの餌になるので、流木を入れたばかりは水カビが発生やすいです。アクアリウム用に販売されている流木はアク抜きがされているのであまりアクは出ませんが、入れたばかりや長く使っていると流木の中からアクが染み出してきます。
アクアリウム用じゃない流木を使うと水槽の水が茶色くなるぐらいアクが出ます。アクが出ている場合はちゃんとアクを抜いてから使うようにしましょう。
流木の灰汁抜きの方法はこちらの記事に書いているので、流木の灰汁を抜くためにはこちらの記事を読んでみてください。『流木の灰汁を抜くにはどうしたらいいのか?流木の灰汁抜きをする方法を紹介』
餌の食べ残しや流木のあくからカビは発生してしまうので、流木にカビが生える人はあく抜きをして、餌の食べ残しにカビが生える人は与える餌の量を少なくしましょう。
水換えをこまめに行う
水槽内の水の栄養素が豊富になると水カビが生えやすくなるので、栄養価が豊富で水カビはできやすい場合は水換えの頻度を増やすのがいいと思います。栄養価が高いと水槽の水が黄ばんだり白く濁ったりすることがあります。水槽の水が黄ばんだり白く濁ったりする場合は水替えの頻度を増やすようにしましょう。
水温を安定させる
水温が不安定だと水草が枯れてしまったり、熱帯魚の食欲が落ちてしまい餌の食べ残しが増えてしまうので、水カビが発生しやすくなります。
また、水カビは低温の方が活発になるので、温度が下がらないように水温を25度以上になるようにしましょう。
水カビ病の治療方法
もし、水槽内に水カビが発生してしまって、飼っている熱帯魚が水カビ病になってしまったら、ピンセットや綿棒で取れる水カビはとって薬浴させてください。薬剤はグリーンFがオススメです。
グリーンFやメチレンブルーなどの抗菌剤で薬浴させて治療してください。また、塩水浴も効果的です。熱帯魚によっては塩分に弱い個体もいるので注意が必要ですが、規定量の薬と一緒に0.3%ぐらいの食塩を入れると治るのも早くなります。
水カビ病はそれほど治療が難しい病気ではありませんが、付着する水カビが増えると体力もなくなって死んでしまうこともあるので早めに隔離して治療するようにしましょう。
水カビ病は感染る?
水カビ病は健康な魚へは感染しません。
水カビ病は生体に細菌が寄生して起きる病気です。キズやスレがなければ水カビ病は他の魚へとかんせんすることはありません。
喧嘩をして怪我をしている魚がいる場合は水カビ病になってしまうことがあります。他の病気と一緒に併発することもあるので、水カビ病になっている魚がいる場合は早急に治療をするようにしましょう。
最後に
水カビはどの水槽にも発生します。
餌を与えすぎたり分が溜まっていたりするとそこに水カビが発生してしまうので、しっかりと水替えなどのメンテナンスを怠らないようにしましょう。フンを放置したりエサの食べ残しを放置したりしていなければ水カビが発生することはほとんどありません。
水カビは正体にも寄生する有害なカビなので、水カビが発生してしまう場合はしっかりと対策をして熱帯魚が水カビ病にならないようにしましょう。
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