白点病について!白点病の治し方や原因について紹介!!
白点病は熱帯魚の病気のなかでもとても代表的な病気です。もし飼っている熱帯魚が白点病になってしまったらすぐに対処しなければいけません。そのままにしていると病気の個体が弱ってしまうだけでなく、他の魚にも白点病が移ってしまいます。今回の記事では、熱帯魚が白点病になってしまった時の正しい対処法を紹介します。
白点病は魚の体に小さな白い点がいくつも出る病気です。飼っている魚のヒレや体の側面に白い点がいくつもあれば、白点病になっています。
白点病になる原因は繊毛虫と呼ばれる寄生虫が、魚の体に寄生するのが原因で発生します。水槽に寄生虫が入ってしまうと、水槽内で繁殖してしまうので、飼っている他の熱帯魚まで白点病になってしまいます。
自然の川や湖にも寄生虫はいますが、水中内にいる寄生虫の数が少ないので、それほど問題になりません。ただ、水槽といった閉鎖された空間に1度寄生虫が入ってしまうと、どんどん繁殖して水中内にいる寄生虫の密度が高くなってしまうので、白点病になってしまいます。
繊毛虫は弱った魚に寄生して、魚の皮膚に穴をあけると、体液を食べながら成長します。ある程度成長すると、寄生した魚を離れて水中内で繁殖します。繁殖するスピードも速いので、もし1匹白点病にかかっている魚が見つかったら、水槽内は繊毛虫で蔓延していると考える方がいいでしょう。
白点病になると最悪の場合、繊毛虫がエラに侵入して、呼吸困難になって、いずれ衰弱死してしまいます。なので、白点病にかかってしまっている魚を見つけたら、すぐにでも対処して、白点病を蔓延させないようにしましょう。
それでは、白点病になってしまった時の対処法を紹介します。
白点病とは
白点病は熱帯魚がよくなる病気なので、熱帯魚を飼っているかたなら名前を聞いたことがある方も多いと思います。熱帯魚だけでなく、金魚やメダカなど魚類であればかかる恐れがある病気なので、魚を飼育する場合は白点病にならないようにしましょう。
白点病の原因について
白点病はウオノカイセンチュウという繊毛虫が体に寄生することで発症する病気です。
ウオノカイセンチュウは幼虫の時に魚に寄生して、魚から栄養を奪いながら成長します。成虫になったら魚から離れて水槽内で増殖した後再び寄生する魚を探して水槽内をさ迷います。
水槽内で白点病が怒ると寄生と増殖のサイクルを繰り返しながらウオノカイセンチュウがどんどんと増えていき、水槽内で病気が蔓延します。
白点病の症状について
白点病のなると魚の体に白い点が現れます。白い点はだんだんと増えて行き、増えると魚が痒がるようになり、体を流木や底砂などに擦りつけるようになります。
重症になると白点が体全体に広がりエラにまで寄生が広がります。エラに寄生されると呼吸困難によって魚が死んでしまいます。
病気の初期であれば治療することができるので、初期症状で気づけるように毎日魚を観察するようにしましょう。
ウオノカイセンチュウはどこからくる?
ウオノカイセンチュウが水槽内に入ってくる原因は、基本的には外部からの持ち込みです。
新しく導入した魚が感染していて、水槽内で感染が広がるケースが多いです。新しい熱帯魚を導入する際は別の水槽で3日ほど様子を見てから導入するとウオノカイセンチュウが侵入するのを防ぐことができます。
繊毛虫は元々水槽にはいません。。侵入を防ぐことができれば、飼っている魚が白点病になることはありません。
まずは、水槽内に繊毛虫が繁殖しないように、新しく魚を飼う場合は繊毛虫が付着していないか確認することと、飼っている魚が白点病になっていたらすぐに隔離してください
白点病の治療方法について
白点病の魚を見つけたらまずは、他の魚に感染していないかよく確認してください。
症状が初期であれば白点病になっているのは1匹だけですが、症状が進行していると別の魚も白点病に感染しています。
複数の熱帯魚が白点病になっている場合は水槽内にウオノカイセンチュウが蔓延しているので、水槽内の全ての魚を治療する必要があります。1匹だけなら魚を隔離して治療することができます。
白点病になった魚を隔離する
まずは、白点病になっている魚を隔離しましょう。繊毛虫は魚の体に寄生して、魚から影響を吸収しながら、成長します。成長したら寄生主の魚からはなれて増殖します。増殖したウオノカイセンチュウは宿主を探して水槽内をさまよいます。
なので、白点病になっている魚を見つけたら、すぐに隔離してください。増殖する前に隔離することができれば、繊毛虫を排除するのがすごく楽になります。
水温を高めに設定する
水温を上げることで、ウオノカイセンチュウの成長のサイクルが早くなります。繊毛虫は魚に寄生している時と、魚から離れて繁殖の準備をしている時は薬品を投与しても効きません。
なので、水温を上げてウオノカイセンチュウが魚から離れやすくしましょう。また、水温が高い方が薬品の効きもよくなるので、水槽の温度を30度ぐらいにしましょう。
ウオノカイセンチュウは水温が24度ぐらいにまで下がらないと繁殖することはないので、水温を上げておけばウオノカイセンチュウは繁殖することはありません。1週間ぐらい様子を見て、問題がなければもとの水槽に戻して上げてください。
ただ、急に水温をあげてしまうと熱帯魚のストレスになるので、水温は1日に1度づつゆっくりと上げて行くようにしましょう。
塩浴について
塩分濃度をあげるkとで塩の殺菌効果で病気を治療することができます。
ウオノカイセンチュウを塩水で殺菌することはできませんが、活動を鈍らせることができます。また、塩浴は体力の消耗を防ぐ効果があります。熱帯魚や金魚などを塩浴させる場合は塩分濃度は0.5%程度になるようにしましょう。
塩分濃度が高くなりすぎると魚への負担が大きくなってしまうので注意してください。また、水草は塩水に弱いので、塩浴をする水槽には水草は入れないようにしましょう。
また、バクテリアも塩浴でダメージを受けてしまうので、塩浴させた後は水質が悪化しやすくなっているので気をつけてください。
薬浴について
ウオノカイセンチュウは寄生している段階では薬浴や塩浴をしてもほとんど効果がありません。魚に寄生する前の水中を漂っている段階でないと薬浴も塩浴も効果がありません。
ウオノカイセンチュウは1週間ほどで寄生と繁殖のサイクルを繰り返すので、薬浴させる場合は最低でも1週間は行う必要があります。
白点病の治療にはメチレンブルー、アグテン、ヒコサンZなどがよく使用されています。メチレンブルーは色が濃く、使用すると水槽内のアクセサリーや流木なども青く染まってしまうので気をけてください。
薬は種類にもよりますが1週間ほどで効果が薄くなってしまうので、水替えをしてまた薬を追加してください。
水槽の中に繁殖している繊毛虫も排除する
飼っている魚が白点病になってしまったら、水槽内にも繊毛虫が繁殖しているって考える方が良いと思います。なので、隔離した魚を水槽に戻す前に、水槽の中に繁殖している繊毛虫を排除しましょう。
水槽の中の繊毛虫を排除するためには、水草や底砂を入れている人は軽く洗いましょう。繊毛虫は水草や底砂にくっついて繁殖の時期を待っています。洗い流せば、ある程度繁殖を押さえることができます。
底砂を洗うとバクテリアも洗い流してしまうって思うかもしれませんが、薬剤を入れればバクテリアも死んでしまうので、もったいないって思わずに洗ってください。
洗い終わったら、水温を30度ぐらいに設定して、薬品を投与してください。薬品を投与して、1週間ぐらい様子をみて、新しく白点病になる魚がいなければ、繊毛虫を排除できたと考えていいと思います。
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