インペリアルゼブラプレコの飼育方法と特徴!混泳や餌、繁殖方法についても紹介!!
プレコといったらインペリアルゼブラプレコがやっぱり1番人気ですよね。白と黒のゼブラ色がとてもキレイなプレコです。プレコの魅力をここまで広めたのも、インペリアルゼブラプレコです。今回の記事では、インペリアルゼブラプレコの特徴について紹介します。
インペリアルゼブラプレコは白と黒のゼブラ色の美しさから、今まで水槽のコケ取りとしてしか飼われていなかったプレコを、観賞用の熱帯魚まで昇格させたプレコ界の革命児です。
白と黒のゼブラ模様がとても綺麗なプレコで、値段も非常に高価です。ただ、近年ではブリード個体が販売されるようになったことで1万円ほどで購入することができるようになりました。
飼育は比較的簡単なプレコで、うまくいけば繁殖させることもできるので、プレコが好きな人はインペリアルゼブラを繁殖させてみたいと思う人も多いと思います。
今回の記事では、インペリアルゼブラプレコの特徴や飼育方法などを紹介をするので、購入を考えている人はぜひ読んでみてください。
それではインペリアルゼブラプレコの特徴について紹介します。
インペリアルゼブラプレコの特徴
見た目は、白地に黒い縞模様があってとてもキレイです。
目の白目と黒目もゼブラ色をしているので、ヤギのような目をしていて、すごく可愛いです。プレコの特徴でもあるふっくらした顔とクリッとした可愛い目がゼブラ色によく映えるので、他のプレコに比べて可愛く見えます。
インペリアルゼブラプレコの生息地
インペリアルゼブラプレコはブラジルに流れる、シングー川に生息している魚です。他のプレコ同様に流れのある川に生息していて、石や流木にくっつきながら餌を食べています。
インペリアルゼブラの体長と成長速度
体長は最大でも15cmほどにしか成長しないので、水槽もそれほど大きな物を用意しなくていいので、自宅でも飼いやすい種類です。
飼育下では15cmほどまで成長することはほとんどなく、だいたい10cmちょっとまでしか成長しないことがほとんどです。成長スピードは生後3ヶ月ほどで3cmほどまで成長して、1年で10cmほどまで成長します。
大きく育てたい場合は成長期にあたる半年ほどまで水流のある環境で飼育して、餌を多めに与えるのがオススメです。水流があることで運動不足を防ぐことができます。また、水流があったほうがヒレが大きく育つとも言われているので、水流を作っておくのがいいと思います。
餌は冷凍の赤虫やイトメなどの嗜好性が高く栄養価の高い餌を与えるようにしましょう。
インペリアルゼブラプレコの寿命
インペリアルゼブラプレコの寿命は他の熱帯魚に比べて少し長く、平均で7年ほどになります。水質の悪化に気をつけてストレスの低い環境で飼育することで長生きさせることができます。
10年ほど生きることもあるので、ぜひいい環境で飼育してあげるようにしましょう。
インペリアルゼブラはなんで高いの?
数年前までは、人気とともに輸入数が増えていって、市場に出回る個体数が増えたことで、数千円で購入することもできました。しかし、ブラジルがインペリアルゼブラプレコの輸出を禁止したので、今ではワイルド個体だと1匹2万円ぐらいします。
輸出を禁止されてはいますが、日本でも未だにインペリアルゼブラプレコのワイルド(野生)を購入することができます。ブラジルに隣接しているペルーなどの国からワイルド個体のインペリアルゼブラが日本に輸入されているようです。
ブリード(繁殖)の個体であれば、安い物では5000円ぐらいで購入することができます。
インペリアルゼブラはブラジルが輸出を禁止しているので、ワイルド個体が販売されることが少なく、値段が高くなっています。また、ワシントン条約附属書Ⅲに分類されていて、輸入をするためには輸出国の政府が発行する許可証が必要になったので、よりワイルド個体の輸入が少なくなっています。
ワイルド個体の販売が少なく、値段が高いので、ブリード個体もそれに合わせて値段が上がっています。
また、インペリアルゼブラはバンド模様にもよって値段が違います。イレギュラーバンドと行って、バンド模様が歪んでいたりすると値段が高くなります。
インペリアルゼブラプレコの飼育に必要なもの
水槽
インペリアルゼブラプレコに限らずプレコは口がヤスリ状になっています。なので、水槽はガラス水槽を用意するようにしましょう。アクリル水槽だとプレコがアクリル面を削ってしまって細かい傷がついてしまうので注意してください。
水槽のサイズは1匹だけであれば30cm水槽で飼育することができます。2〜3匹ほど混泳させるのであれば45cm水槽がいいと思います。繁殖する場合は60cm水槽などの大きめの水槽で飼育するようにしましょう。
インペリアルゼブラプレコは同種同士で喧嘩をすることが多いので、体長のわりには大きめの水槽が必要になります。
濾過フィルター
上部フィルターや手軽に使える外掛けフィルターでも問題なく飼育することができますが、プレコを飼育する場合は外部フィルターがオススメです。
外部フィルターであれば水流の向きや強さを調節しやすいので、水流を簡単に作ることができます。
ヒーター
底水温だと死んでしまうのでヒーターが必要になります。ヒーターを購入するときはサーモスタットも一緒に購入しましょう。
ヒーターとサーモスタットが一体になったものも販売されていますが、ヒーターは消耗品でいつか壊れてしまいます。一体のものだと壊れた時に高くついてしまうので最初からヒーターとサーモスタットを別々に用意するのがいいと思います。
照明
なくても飼育できますがあったほうが発色がよくなるので用意するのがいいと思います。
インペリアルゼブラプレコの飼育方法について
インペリアルゼブラプレコは水温の変化や水質の変化に弱い面があるので、水温や水質の管理に慣れてから飼育するのがいいと思います。
レイアウトについて
インペリアルゼブラプレコなどのプレコは意外に多くの餌を食べます。
餌を食べる量が多くフンも多いの水槽にゴミが溜まりやすくいです。なので、インペリアルゼブラプレコを飼育する場合はベアタンクで飼育するのがいいと思います。
ベアタンクであればフンや流木の食べカスなどを水換えの時に吸い出すことができるので、水槽内を清潔に保ちやすくなります。水流を作っておけばゴミが1箇所に集まるようになるのでより掃除が楽になります。
水槽には流木や土管、プレコマンションなどの隠れ家になる場所を多く設置しておきましょう。プレコは縄張りを作るので、隠れられる場所が少ないと縄張り争いをしてしまいます。同種で混泳させる場合は隠れ家は多めにしましょう。
インペリアルゼブラプレコは酸素量の多い環境を好むので、水槽内にはエアレーションを入れておきましょう。夏場水温が高くなると水中の酸素量が減ってしまいます。さらに混泳数が多いと酸欠で死んでしまうこともあるので注意してください。
水温と水質について
インペリアルゼブラプレコは水温と水質の調整だけしっかりやっていれば、飼育は結構簡単にできます。水質が酸性にならないようにだけ気をつけて、日頃からPhを計っておくと病気になったり死んじゃったりすることは少ないです。
個体の値段が高いので、Ph計も購入しておくのが良いと思います。Ph計は試験紙のものなら、200円ぐらいで購入できます。毎日Phを計ろうと思うなら、機械のPh計を購入した方が安上がりです。
機械のPh系でも安いものだったら2000円ぐらいで購入できるので、高い熱帯魚を買うなら同時にPh計も一緒に買っておきましょう。2000円をケチって2万円のプレコが死んでしまったら残念ですよね。インペリアルゼブラプレコはpHが極端に下がらなければ問題なく飼育することができます。
弱酸性の水質を好むのでphは6.5〜5.5の間で飼育するのがオススメです。ただ、地域にもよりますが水道水のphが7前後なので、phが5.5まで下がった飼育水を大量に水換えすると水質が急激に変わってしまうのでphが6を切る前に水換えをするか、マジックリーフなどを使ってあらかじめ水換え用の水を作っておくのがいいと思います。
水温は24前後で安定させるようにしてください。稚魚の場合は低温に弱く、水質の変化にも弱いので、28度前後で安定させておくのがいいと思います。
水温が高すぎるのも良くないので、夏場水温が30度以上になってしまう場合は冷却ファンやクーラーを使って水温が上がりすぎないようにしましょう。
Phに気をつけておけば、他のプレコと一緒に飼うのも大丈夫です。プレコはみんな岩の隙間や流木の隙間に隠れる習性があるので流木やプレコ用の土管を水槽を入れておきましょう
プレコは隠れる隙間があるとリラックスすることができるので、隠れられる隙間を用意してあげてください。インペリアルゼブラは水流も好きなので、濾過フィルターを使って水流を作ったり小型の水流ポンプを付けて上げましょう。
水流を作ってあげると、プレコにとっては良い運動になるので体が大きくなったり、病気になりづらくなったりします。ただ、水槽全体に水流ができて休むことができないと疲れて死んでしまうことがあるので、水流がなく休める場所を作ってあげてください。
インペリアルゼブラプレコが安く購入するには?格安で購入する方法を紹介
インペリアルゼブラプレコの混泳について
インペリアルゼブラプレコは縄張りを作る魚なので、隠れられる場所が少ないと喧嘩をしてしまいます。プレコ同士の喧嘩は体に張り付いて体を舐めます。
体を舐められると粘膜がとてれてしまったりちょっと怪我をしてしまったりします。少しであれば問題ありませんが、いつも舐められていると体力が落ちてしまって、水カビ病やエロモナス病になってしまうので気をつけてください。
インペリアルゼブラプレコを混泳させる場合は飼育密度が高くならないように気をつけて、隠れ家は多めに設置しておきましょう。舐められている個体がいたら、別の水槽に移すのがいいと思います。
プレコは激しく喧嘩をする魚ではないので、怪我をしているのに気づくのが遅れがちです。知らないうちに体を舐められて怪我をしてしまっていたりするので、飼育密度はなるべく抑えて、多めに隠れられる場所を作って喧嘩が起きないようにしましょう。
インペリアルゼブラプレコの餌について
インペリアルゼブラプレコは肉食性が強いので冷凍のアカムシを与えて飼育するのが一般的です。他にもグロウEと行った人工餌も使われることがあります。
アカムシはそのまま入れてもいいですが、赤虫のサイズが大きいと食べずらいので、ハサミで切って与えるのがいいと思います。インペリアルゼブラプレコは水槽の底にいる熱帯魚なので、底に落ちてくる餌しか食べません。
他の熱帯魚と一緒に飼育しているとアカムシはほとんど食べられてしまうので、他の熱帯魚と混泳させる場合はあらかじめ人工餌で他の熱帯魚のお腹をいっぱいにしてからアカムシを入れるようにしましょう。
インペリアルゼブラプレコは餌の好き嫌いも多く慣れた餌しか食べないことも多いです。ショップで購入するときはどんな餌を与えているか聞いて、同じものが売っていたら同じものを購入するようにしましょう。
インペリアルゼブラの繁殖について
インペリアルゼブラプレコは繁殖を狙うことができるプレコです。インペリアルゼブラプレコを5匹用意するのは大変かもしれませんが、5匹ほどをいいい状態で飼育して入れば繁殖してくれることがあります。
インペリアルゼブラプレコを数匹飼育しているとオスとメスが同じ隠れ家に入るようになり、そこで繁殖をします。なので繁殖させる場合は産卵管をいくつか用意して設置しておきましょう。
一度産卵をするとその後は2ヶ月周期で産卵をするので、1度繁殖すればあとは増やすのは簡単です。
オスとメスの見分け方
インペリアルゼブラプレコは、他のプレコに比べてオスとメスを見分けるのが簡単なので、繁殖に挑戦しやすいです。インペリアルゼブラプレコのオスとメスを見分ける方法は、お腹にあるトゲを見る方法と、胸びれになるトゲを見て見分ける方法があります。
オスの場合はお腹としっぽの中間ぐらいから、トゲが出ていますが、メスの場合はトゲは出ません。また、胸びれもオスの方はトゲトゲと小さなトゲがいくつも出ていますが、メスの場合はオスほどトゲトゲしていなくて、ブツブツした感じです。
稚魚の飼育について
インペリアルゼブラプレコは魚類の中では珍しく親が稚魚の面倒を見ます。孵化してから3週間ほどは産卵管から出てくることはなく、親と一緒に産卵管の中で生活しているので、触ったりせずそっとしておきましょう。
孵化してから数日するとヨーサックが取れるので、稚魚に餌を与えましょう。稚魚も肉食性の餌を好むので、ナマズ用の餌のキャットやグロウなどを与えたり、ブラインシュリンプを与えるのがいいと思います。
稚魚は胃が小さいので一度にたくさん餌を食べることができません。また、痩せやすく餓死しやすいので、稚魚を育てる場合は少量の餌をこまめに与えるようにしましょう。
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